2025.05.25 「まず理解に徹し、そして理解される」
医療現場、特に小児ではこの考え方がとても大切だと日々感じています。
クリニックに来るお父さんやお母さんは、子ども達の体調の心配だけでなく、「こんなこと聞いて大丈夫かな…」「先生にちゃんと伝わるかな…」などそれぞれの形で色々な不安を抱えていることが多いです。
そして、その不安がなかなか表に出てこないお父さんやお母さんもいると思います。

なので私は、「まずお父さんやお母さんの気持ちに気づこう、理解しよう」と意識しています。
言葉に出ない不安を、表情や仕草から感じ取って、こちらから声をかけたり、「大丈夫ですよ」「他に気になることないですか」と、心を開いてもらえるように寄り添うようにしています。
そうやって相手を理解しようとする姿勢を持つことで、逆に私達の伝えたいこと
痛みを伴う処置の意味や自宅でのケアのポイントなども、しっかりと受け取ってもらえるようになるのではないかと思っています。
「まず理解に徹する」ことで、ようやく「理解される」。
この循環があるからこそ、信頼関係が築けて、安心してもらえる医療につながっていくのだと思います。
まず“理解しよう”という姿勢を忘れずに日々の対応を行っていきたいと思います。