子どもを叱る時の注意点

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。
子育てをしていると、子供を叱る場面に直面することがあるかと思います。しかし、どのように叱るかによって、子供の成長に大きな影響を与えることがあります。
今回は、子供を叱る際の注意点やポイントについてお話しします。子供が健やかに成長できるよう、適切な対応を心がけましょう。

子どもを叱る時の基本的な考え方

感情的にならない
親が感情的になってしまうと、子供は何が悪かったのかを理解しにくくなります。冷静な状態で、子供に伝えるべきことを明確にしましょう。叱る前に一度深呼吸をし、落ち着いた状態で話をすることが大切です。

具体的に指摘する
ただ「ダメ!」と叱るのではなく、どの行動がなぜ悪いのかを具体的に伝えましょう。「おもちゃを投げると、壊れたり危険だからやめようね」というように、具体的な理由を説明することで、子供も納得しやすくなります。

タイミングを大切に
叱るタイミングも重要です。できるだけその場ですぐに指摘し、子供が何を叱られているのかを理解しやすいようにしましょう。ただし、公共の場で叱ると子供が恥ずかしさを感じることがあるため、場所を選ぶことも大切です。

子どもを叱る際の注意点

人格を否定しない
子供の行動を叱る際に、人格を否定するような言葉は避けましょう。例えば「あなたは悪い子だ」という言い方ではなく、「その行動は良くないよ」と行動に焦点を当てて話すことが重要です。

一貫性を持つ
叱る際には、一貫性を持つことが大切です。ある時は許され、ある時は叱られるということが続くと、子供は混乱してしまいます。家族全員でルールを共有し、同じ基準で叱るように心掛けましょう。

ポジティブな行動を強調する
叱ることばかりに注力せず、子供が良い行動を取った時にはしっかりと褒めることも大切です。ポジティブな行動を強調することで、子供は自分の行動が評価されると感じ、良い行動を取ろうとする動機づけが生まれます。

身体的な罰を避ける
身体的な罰は子供に恐怖や不安を与えるだけでなく、親子の信頼関係を損なう可能性があります。身体的な罰に頼らず、言葉で伝えることを優先しましょう。

謝ることも大切
親が間違ったり、感情的になりすぎてしまった場合は、子供に対して謝ることも大切です。親が謝る姿勢を見せることで、子供も自分の行動に責任を持つようになります。

叱った後のフォロー

叱った後は、必ずフォローを行いましょう。子供が叱られた理由を理解し、同じ行動を繰り返さないようにするためには、叱った後のケアが重要です。

話を聞く時間を持つ
叱った後、子供がどのように感じたのかを聞いてあげることが大切です。子供が納得できるように、わからないことがあれば優しく説明してあげましょう。

愛情を伝える
叱ることと愛情は別です。叱った後も、子供が愛されていることを感じられるように、スキンシップや言葉で愛情を伝えましょう。「大好きだよ」という一言で、子供は安心することができます。

新しいスタートをサポートする
叱った後は、子供が前向きに新しいスタートを切れるようにサポートしましょう。「次は頑張ろうね」と励ましの言葉をかけることで、子供は気持ちを切り替えやすくなります。

パパ・ママへのアドバイス

子育ては時に大変ですが、叱ることも子供の成長にとって重要な役割を果たします。以下の点に気をつけて、上手に叱ることを心掛けましょう。

自分を責めない
叱った後に「言い過ぎてしまった」と自分を責めることはありません。親も完璧ではないということを認め、自分自身を労わりましょう。

サポートを受ける
子育てに悩んだ時やどう叱ったらいいか迷った時は、周囲のサポートを受けることも大切です。家族や友人、専門家に相談することで、気持ちが楽になることもあります。

子供の成長を楽しむ
子供の成長は早く、叱ることもその一部です。叱る場面を通じて、子供が成長していく様子を楽しみながら、親子で一緒に学び続けましょう。

子供を叱ることは、親としての大切な役目です。特に他人の迷惑や危険につながる行動はしっかりと良くないと伝えなくてはなりません。

親が真剣に向き合うことがお子さんにもしっかりと伝わるようにしたいものですね。何か心配なことや質問があれば、いつでもクリニックにご相談くださいね。

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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