発熱は風邪症状の際によく見られる症状ですが、原因は風邪だけとは限りません。様々な細菌やウイルスなどが原因となる感染症によるものも多く、言葉で症状を表出できない(特に)赤ちゃんでは特にお父さん・お母さんの観察や対応がとても大切になります。

 発熱が見られたとき、受診の目安としては以下を目安にしてみてください。

生後3ヶ月未満の赤ちゃんは抵抗力が弱く、症状も重症化しやすいため38度以上が目安の発熱が見られる場合は、すぐに受診してください。

●生後3ヶ月以上の赤ちゃんは、熱が高くても元気でミルクも飲めるようであれば様子をみてもかまいません。しかし、以下の症状が出ている場合は小児科を受診しましょう。

  • 機嫌が悪い、まわりに興味を示さず顔色が悪い
  • 嘔吐や下痢が続く場合や不消化便(食べたものが固形のまま排便されるなど)
  • 食べたり飲んだりできず、ぐったりしている
  • 涙やおしっこが出ない
  • 5日以上発熱が続いている
  • 昼夜問わず咳が出る、ゼイゼイ・ケンケン咳がでる、肩呼吸や肩で咳をする様子がある

● 発熱のほか、これらの症状が出現した場合は直ちに119番(救急要請)を検討した方がいい症状

  • けいれんを起こした場合(窒息しないように顔を横に向けてください)…全身性のけいれんなのか、部分的なけいれんなのか、どのくらい時間が続くのかを観察してください。また、歯が生えていなければいいですが、しっかり歯が生えている場合は口に指を入れると強い力で噛まれる可能性があるため気を付けましょう。けいれんは収まったあとも、再度症状が出現する可能性があるため、必ずすぐに受診をしてください。
  • 呼びかけをしても反応がにぶいなど意識がはっきりしないときは大声で声をかけて、肩などをポンポンたたいても反応しない場合は直ちに119番通報し、指示に従い必要であれば人工呼吸などの対応が必要です。ご自宅内に他に助けを求められる方がいる場合はすぐに助けを呼びましょう。

● 風邪症状が続く…。

 風邪はウイルスや細菌に対する身体の正常な防衛反応です。くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰などの症状がよく見られ、発熱・頭痛・全身倦怠感・食欲不振など全身に症状が出現する場合もあります。
 風邪の主な原因はRSウイルス、アデノウイルスなど80〜90%がウイルス性であり、残り10〜20%が細菌性による感染が原因です。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、生まれた時にお母さんからもらった移行抗体に守られています。移行抗体の寿命は約10ヶ月といわれていますので、1歳を迎える前には切れてしまいます。特に集団生活を始めたばかりの子どもたちは、一緒に過ごす子ども同士がいろいろなウイルスを持ち寄るので、ウイルスをもらいあって風邪を繰り返します。

 ただ、何度も風邪を繰り返すたびに、抗体が作られだんだんと風邪をひかなくなります。ウイルス性の風邪に抗生剤は効果はありませんが、ほとんどが子供たちのもつ免疫力で自然と治っていきます。

 風による症状を和らげるためには、薬の内服、喉の症状を和らげたり痰を出しやすくしたりする、鼻水の吸引で呼吸を楽にしてあげることなどがあります。これらの処置や治療および食事・水分摂取、睡眠をとりやすくさせてあげて体力の回復をはかります。

 鼻水がひどい場合などは吸引の処置も行えますので、医師または看護師へご相談ください。

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