子どもが駄々をこねた時の対処法

こんにちは、有明こどもクリニック豊洲院院長の「のりちゃん先生」こと、村上典子です。

子育てをしていると、子供が駄々をこねる場面に直面することがありますよね。スーパーでお菓子を買ってほしいと泣き叫んだり、思い通りにならないと床に転がってしまったりすることは、親としてとても辛く苦しい瞬間です。

しかし、駄々をこねるのは子供の成長過程の一部でもあり、適切に対処することで、親子関係がさらに強くなります。今回は、子供が駄々をこねたときの効果的な対処法についてお伝えしようと思います。

駄々をこねる理由

まず、子供が駄々をこねる理由を理解しておくことが大切です。いくつかの背景が考えられます。

感情のコントロールが未熟
小さな子供は、感情をコントロールする能力がまだ発達していません。自分の気持ちをうまく言葉で表現できず、感情が爆発してしまうことがあります。

自己主張の一環
子供が成長するにつれて、自分の意思や意見を持ち始めます。駄々をこねることは、自己主張の一環として、親に自分の思いを伝えようとする行動でもあります。

疲れや空腹:子供が疲れていたり、お腹が空いていたりすると、感情が不安定になりやすくなります。このため、ちょっとしたことでも駄々をこねることがあります。

駄々をこねた時の対処法

冷静さを保つ
まずは親が冷静でいることが大切です。親もつい感情的になりがちですが、冷静さを保ち、状況を落ち着いて見守ることが重要です。

子供の気持ちを認める
子供が何を感じているのかを理解し、その気持ちを認めることが大切です。「〇〇が欲しいんだね」「悔しい気持ち、わかるよ」と、子供の感情に寄り添うことで、安心感を与えることができます。

代替案を提示する
子供の要求が受け入れられない場合は、代わりの提案をしてみましょう。「今はお菓子は買えないけど、家に帰ったら一緒にフルーツを食べようか」といった具合に、子供が納得しやすい代替案を提示すると良いでしょう。

タイムアウトを活用する
子供が落ち着かない場合は、一旦その場を離れる「タイムアウト」を活用するのも一つの方法です。静かな場所で落ち着かせる時間を作ることで、子供が冷静になりやすくなります。

一貫性を持つ
駄々をこねた時に親が一貫した対応をすることが重要です。例えば、「今日はお菓子を買わない!」と決めたら、その方針を崩さないようにしましょう。親が一貫性を持つことで、子供も次第にルールを理解するようになります。

ポジティブな行動を褒める
子供が落ち着いて話を聞くようになったら、その行動を褒めてあげましょう。「ちゃんと話を聞いてくれてありがとう」といったポジティブなフィードバックが、子供の良い行動を強化します。

パパ・ママへのアドバイス

駄々をこねる子供にどう対応するかは、親にとって試練の一つですが、子供の成長の一部として前向きに捉えましょう。以下の点にも気をつけて、親子のコミュニケーションを大切にしてください。

子供のペースに合わせる
子供は自分のペースで成長していきます。イヤイヤする時期も一時的なものであり、適切に対応することで乗り越えることができます。

自分を労わる
子育ては大変な仕事です。時には自分自身を労わり、リフレッシュする時間を持つことも大切です。心の余裕が、子供への対応にも良い影響を与えます。

サポートを受ける
子育てに悩んだり、疲れたりした時は、家族や友人、専門家に相談しましょう。サポートを受けることで、気持ちが楽になり、冷静に子供と向き合うことができます。

終わってみればあっという間のこの時期、真っただ中だと大変ですよね。成長の過程なので上記を参考にいただけたら幸いです。何か心配なことがあれば、いつでもクリニックにご相談ください!

次回も役立つ情報をお届けしますのでお楽しみに!

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