2024.06.27 「主体的である」

7つの習慣の学びより、本日は第一の習慣「主体的である」についてお話しします。

医療従事者が主体的に行動するということは、患者様の治療やケアの質向上に結びつきます。
患者様の状態を自ら積極的に観察し、問題を予見して対処する姿勢が重要です。

とくに小児科領域においては、苦痛を伝えられないお子さんも多いため微細な変化を積極的に観察し適切な対応をすることが求められます。
また、親御さんとのコミュニケーションを積極的に取ることで、お子さんの状態やケアの方法について理解を深め合うことができます。

一方、患者様やそのご家族に安全で安心できる医療を提供するためには、私たち自身が病気に対する知識を深め、看護技術の習得や向上、最新の医療情報を収集するなど、学びを続ける必要があります。

先日、頻回に嘔吐する赤ちゃんを朝一番に診療に連れて来られたお母様がいらっしゃいました。診察の結果、大事には至らず家庭でケア可能な状態ということがわかり、安心したお母様は緊張の糸が取れたのか、ポロポロと診察室で涙を流されていました。
一晩とても不安な夜を過ごしたのだと思います。

そんな患者様に私たちができることは、診察とお薬を出して終わりではなく、患者様が苦痛少なく安心して療養するためには、どんな情報と指導・支援を行えば良いかを常に考え提供することです。

そのためにも自己研磨を忘れずに、現場では患者様へプラス1の声かけや心掛けを意識し、主体的に取り組む姿勢を続けていきましょう。

PAGE TOP