2024.12.25 「患者さんやご家族とのコミュニケーション」

「ウィンウィンを考える」というテーマでお話しします。私たち小児科外来で働く看護師にとって、日々の仕事は患者さんやご家族の健康と安心を支えることが中心です。しかし、そのプロセスの中で、私たち自身が無理をしてしまうと、双方にとって良い結果を生むのは難しくなります。そこで重要になるのが「ウィンウィン」の考え方です。

ウィンウィンとは、お互いが満足できる関係や結果を目指すことです。例えば、患者さんやご家族とのコミュニケーションでは、こちらが正しいと思うことを一方的に押し付けるのではなく、相手の立場や思いを尊重しながら、看護師としての専門知識を活かして最善の方法を一緒に考える姿勢が大切です。このプロセスによって、患者さんやご家族は納得感を得られ、私たちもより良いケアを提供できたという充実感を得られるのではないでしょうか。

また、同僚や他職種との協力でもウィンウィンの視点が欠かせません。自分だけが負担を背負うのではなく、互いにサポートし合うことで、チーム全体のパフォーマンスが向上し、患者さんへのケアもより質の高いものになります。

ウィンウィンを考えるというのは、一方的な犠牲や譲歩を求めるのではなく、双方が成長し、満足できる関係を築くことです。私たち看護師として、患者さん、同僚、そして自分自身が笑顔でいられる環境を目指して、日々の業務に取り組んでいきましょう。

③ 「終わりを思い描いてから始める」というテーマでお話しします。私たち小児科外来で働く看護師にとって、この考え方は、日々の業務や患者さんへのケアにおいて非常に重要です。

何かを始めるとき、私たちは時に忙しさに追われ、目の前のタスクに集中しがちです。しかし、最終的にどのような結果を目指すのかを最初に思い描くことで、仕事の質や効率が大きく変わることがあります。たとえば、ある患者さんに接するとき、ただ診察の補助をするのではなく、「この患者さんがどんな気持ちで帰宅できるようにするか」「どのような安心を提供できるか」をあらかじめ考えると、その過程で自然と必要な行動が明確になります。

また、この考え方は、自分自身の成長やキャリアにも応用できます。例えば、「5年後、自分はどのような看護師でありたいか」をイメージすることによって、日々の勉強やスキルアップが具体的な意味を持ちます。「なりたい自分」を描くことで、目の前の一歩一歩がより価値のあるものに変わるのです。

終わりを思い描くことは、日々の業務をただの作業にしないための大切な視点です。患者さんやご家族、そして自分自身がどんな未来を望んでいるかを想像しながら行動することで、私たちの仕事はさらに意義深いものとなるのではないでしょうか。

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