アトピー性皮膚炎の新薬「デュピクセント®︎」

デュピクセント®︎は、ご家族による自己注射(シリンジもしくはペン)にて投与します。

アトピー性皮膚炎は「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」の3つの要素が関係しあい、悪循環を形成します。どれか1つだけではなく、3つすべてに着目し、良い状態を長く維持することが大切です。
デュピクセント®は「IL-4」と「IL-13」という物質のはたらきを直接おさえることで、「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」のすべてに対する効果が期待できます。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎では、「IL-4」、「IL-13」をはじめとするサイトカインという物質が皮膚の炎症を引き起こし、皮膚のバリア機能低下やかゆみを誘発します。
一時的に良くなっても、皮膚の下で「炎症」という火種が残ってかくれている(かくれ炎症)可能性があります。炎症がひどくなる前に、きちんと治療することが大切です。

アトピー性皮膚炎の治療目標

・症状がない状態、あるいはあっても日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態
・軽い症状はあっても、急に悪化することはなく、悪化してもそれが続かない状態

アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気ですが、良い状態を維持することが大切です。

※一般社団法人日本アレルギー学会/公益社団法人日本皮膚科学会/アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成委員会
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021. アレルギ- 2021; 70: 1257-1342より

「デュピクセント®︎」を投与できる方、できない方、注意が必要な方

◆投与できる方
今までの治療法で十分な効果が得られない生後6カ月以上、かつ体重5kg以上のアトピー性皮膚炎の方

◆投与できない方
デュピクセント®に含まれる成分に対して、アレルギー反応を起こしたことのある方

◆注意が必要な方
・生ワクチンを接種する予定のある方
・喘息等のアレルギー性疾患をお持ちの方
・寄生虫感染のある方
・妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
・高齢の方
・小児の方

アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患をお持ちの方への注意点

デュピクセント®の投与により、アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患の症状が変化する可能性があります。そのため、デュピクセント®の投与から中止した後まで合併するアレルギー性疾患の主治医と連携をしながら治療を進める必要があります。

アトピー性皮膚炎以外のアレルギー性疾患(喘息、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、じんましんなど)を合併している場合は、必ず皮膚科の主治医にそのことをお伝えください。

また合併するアレルギー性疾患の主治医にデュピクセント®を使用していることを必ずお伝えください。

費用

予約・お問い合わせはクリニックまでお電話ください
有明みんなクリニック有明ガーデン院 03-6204-2733

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