突然、耳が痛くなると、驚かれると同時に激しい不快感に襲われますよね。
耳の痛みの原因は、主に炎症、神経因性疼痛、その他に分けられます。
炎症
急性中耳炎、外耳道炎など
神経因性疼痛
三叉神経痛、顔面神経麻痺不随症状など
その他
腫瘍、外傷、顎関節症、喉の炎症からくる放散痛など
このように耳の痛みを起こす疾患は様々です。ご自身では見ることができず、判断に悩まれることがあると思います。
疾患によっては早急な治療が必要な場合もあります。
急性中耳炎は、10歳までの小さいお子さんがなることが多いですが、大人でもなる疾患です。
特に風邪を引いて飛行機に乗り、急な気圧差をうけるとなることが多いです。痛みも強く、熱もでるため、早めの治療が必要な代表的な疾患です。
急性中耳炎
かぜや気圧差などをきっかけに、耳の奥(鼓膜の奥)に膿が溜まって起こります。発熱や強い耳の痛みが出ることが多いです。
1-2歳の乳幼児では、発熱ではなく、夜間の機嫌不良や耳いじりで気がつくこともあります。
膿がたくさん溜まると鼓膜を破って外に出てきます。(耳漏や耳だれといいます)
治療は、抗生剤の内服治療が中心です。重症な場合は、鼓膜切開(鼓膜を切って中の膿を出す)を行うこともあります。
鼻水が多いとなかなか治らないことや、治ってもすぐまたなってしまう場合もあります。耳鼻科でしっかり鼻を吸引してもらってください。
こまめな鼻吸引はとても大事です。
ご自宅での鼻吸引方法
- お風呂(ホットタオルでも可)で鼻の加湿をしっかり行う。
- その後、鼻吸引器(できれば電動)でしっかり鼻を吸う。